『こねこのポカリナ』
どいかや/文・絵
偕成社/出版社
2000年/出版年
ほぼネタバレなあらすじ
日向ぼっこが好きなこねこポカリナの退屈ではなかった雨の日のお話。
ポカリナが雨でうだうだしていると、しまい忘れたボールに気づき、さんざん悩んだ末に雨のなか片づけに行く。案の定全身が雨に濡れるのだけれど、水で肉球がスタンプみたいになったことを発見、自ら水たまりに足を突っ込み、縁側前のコンクリートにお絵かきして遊ぶ。
休憩後、雨が上がると、再びポカリナは日向ぼっこにいそしむのだった。
感想
猫が好きなのと、どいかやさんの絵本が気になったので、手に取る。
どいかやさんの日向ぼっこしている猫に癒された
今回の猫の絵は『みけねこキャラコ』のような猫で、かつ仔猫!仔猫特有のあどけなさに頬が緩む。
それにしても、日向ぼっこしている猫は最高!実際、リアルで屋根や自転車で寝ている猫を見ていると、気持ちよさそうでこっちがほんわかしてくる。私的には、畳の上でリラックスしまくった姿のポカリナが好き。安心しきった寝顔がたまらんです。
(外で集団で猫たちが日向ぼっこしている絵があるのだけれど、そのうちの一匹でベンチで寝ている猫がもしかしたら『みけねこキャラコ』のキャラコかもしれない。どいかやさんの遊び心に乾杯です。)
ポカリナの魅力
ポカリナは好奇心旺盛な仔猫、アクティブに動きまくるし思っていることが直ぐに顔と口に出るので、作中ではいろいろな場所と表情とポーズが忙しなく描かれている。
そのクルクル変わるところが、ポカリナの魅力であり、本作の魅力そのものであると思う。実は、娘leafがまさにこんな感じで動きまくっているので、余計微笑ましく読めました。猫も人も、そんなキラキラした時代は短く、すぐに世間という荒波にもまれてしまう。
この時期を大事にしなければ。
雨の日を楽しく
コンクリートにお絵かき、私も小さい頃よくやりました。
だからポカリナのルンルン気分がよくわかる。
leafは、ポカリナのスタンプ絵に大喜び!猫に蝶々にお花にお日様、大好きなものばかりで、目をキラキラさせていた。
ポカリナではないけれど、子供に雨の日を楽しく過ごさせるのって、結構難しい。テレビやタブレットを見せるのは簡単だけれど、それで何が残るのだろう。こういう生きた遊びをさせてあげたいなぁ。
とりとめのない感想になってしまったけれど、絵もお話も素敵な絵本です。leafは気に入ったもよう。
読み聞かせは3歳ぐらいから大丈夫じゃないかな。
娘 leafの感想

育児の中で気づいたことや役立つことなどをまとめています。
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