シャンプー教育に!絵本レビュー『もじゃもじゃヒュー・シャンプー かみのけをあらわなかったおとこのこのはなし 』 カレン・ジョージ/作 なかがわ ちひろ/訳 鈴木出版 2014年

もじゃもじゃヒュー・シャンプー

『もじゃもじゃヒュー・シャンプー かみのけをあらわなかったおとこのこのはなし』
カレン・ジョージ/作
なかがわ ちひろ/訳
鈴木出版 /出版社
2014年/出版年

ほぼネタバレなあらすじ

美容室のうちの子供なのにシャンプーが大嫌いな男の子ヒュー・シャンプーが、お隣のイケガキさんがカットモデルとして出るはずの髪形コンテストに成り行きで出場。

偶然にできた髪形で優勝するが、髪の中にいろいろ良からぬものが絡んでいて、気持ち悪くて眠れず、とうとう自らシャンプーしてと両親にお願いして頭を洗ってもらい、ついでに髪も切ってもらいさっぱりする。

感想

娘 leafがシャンプーで髪を洗いたがらないので、洗いたいと思ってほしくて、イラストも面白いので借りてみる。
(結論から言えば、leafは洗いたいとは思わなったようだ…。残念)

茂るもじゃもじゃ頭!

父 Arb
ヒュー・シャンプーが茂○先生の息子さんに見える…。

髪型がすごくもじゃもじゃなので納得。

ヒュー少年はいつから洗っていないのか、知りたいような知りたくないような…。

しかし、絵本に匂いが再現されなくてよかった。

作中では、そのもじゃもじゃ頭に、バラや草や蝶々やタコ糸や葉っぱやガムやミミズカタツムリが絶妙に絡まりまってしまい、本当に生け垣の木のように茂ってしまった(でも、不思議とその髪型に嫌悪感を抱かない、なぜ?)。

最後には、残念ながら、茂○先生の息子さんからヘアサロンシャンプーの息子さんへとチェンジ、まさかの「七三分け」(いや「八二分け」?)で登場。

「普通」でさっぱりしたことは、喜ばしきことなんだろうけど、ちょっと寂しい。

お隣のイケガキさん夫妻

カットモデルを頼まれたイケガキさんの奥さんが結構好き。

申し訳ないけど、旦那さんに「チョッキン!」と髪を切られた顔が可愛いと思う。

シャンプー夫妻の想像によって、リスやフルーツバスケットや蜘蛛(この時のイケガキさん顔がノリノリで微笑んでいてちょっと怖い)等にセットされたロングバージョンも楽しいけれど、チョッキン後のヒューの優勝した髪形にしたショートバージョンも素敵。

始終庭仕事をしているイケガキさんの旦那さんも気になる。

正確にはイケガキ旦那さんが作る生け垣が気になる。

フラミンゴやカタツムリがいつの間にかできていて、最後には優勝したヒューを讃えてか、優勝カップの形に剪定した場所もあった。

「すてきなかみがたコンテスト」会場へと走るヒューを追いかける二人の姿もなんかお似合いで仲睦まじくていいなあ。

嫌な気分にならないイラストがGOOD!

イラストは文句なく可愛い。

顔は単純なのだけど、首なしで何となくずんぐりむっくりな体形(ただし、ご婦人の足は細いよ!)がユニークで親しみを感じさせる。

ミミズやサナギやカタツムリを描いても嫌な気分にならない(大事なことなので2回言います)のも重要!

それに、表情が豊かなので、各場面で登場人物の気持ちが伝わってきて楽しい。

イラストの構成は秀逸!見返し部分も含め、一つ一つのページが細部まで凝っている(絵本としては当然なのだけど、遊び心満載のお話を見つけるとすごく嬉しくなる!)。

私は、BEFORE⇒AFTER好きなので、前後の見返しとその見返しの遊びの絵がまず気になる。

だけど、本作ではシャンプーのシャボンやパスタの麺等を使って複数の場面又は顔を描くページ等、場面そのものを一枚絵で描いていないページの背景がおしゃれで好き。

イラストが魅力的だし、文章も多くないので、読み聞かせは3歳ぐらいから大丈夫かと。

偶然だけど、翻訳者が『くじらのうた』と同じでびっくりした!

娘 leafの感想

娘 Leaf
オレンジの服がいい。
ここ(背表紙の絵:ヒューがシャンプーボトルの中でジャンプ!)と、ここ(後ろの見返し:町がコンテストで優勝した髪形であふれている絵)が好き。
母 Lily
ほんとオレンジ色が好きだね。
君もシャンプーを平気にならんかな。