タンポポ愛があふれている!絵本レビュー『たんぽぽ』甲斐信枝 作・絵 金の星社 1984年

たんぽぽ (絵本のおくりもの)

『たんぽぽ』
甲斐信枝/作・絵
1984年/出版年
金の星社/出版社

ほぼネタバレなあらすじ

季節は春、タンポポは蕾をつけて茎を伸ばして咲いて萎んで綿毛になって空に飛んでいく。

感想

春先に開花したタンポポの一生(蕾から綿毛が飛んでいった頃まで)を丁寧にものすごく丁寧に絵と文で描写している。

これを読んだら道端にたくさん咲いているこの花を無視できなくなるに違いない。

絵はスケッチ風で、写真ほど精密ではなく、イラストほどデフォルメされてなく、ほどよい抜け感がある。
それでも、タンポポ畑の描写は秀逸、綿毛が飛ぶさまは圧巻です。

タンポポ愛があふれている

そして、文にはタンポポ愛があふれている。

タンポポの生育過程をマザーテレサのように慈愛あふれたシスターのような視点でレポート、何だかタンポポががものすごく愛おしくなる。

また、縦にして見るページや4ページ分を見開きで見せるページなど、随所を工夫することで、実物大のタンポポとその魅力を全力で伝えにきてる。少なくとも私には伝わった!

この絵本を読んで、自分は物心ついたころから見ているはずのタンポポという花を実はあんまり知らないんだなと実感する。この絵本を読んだ理由は、娘 leafにとある事情でタンポポに親しみをもってほしいからなのだけれど、結果は親しみというより誇りをもった感じがする。うん、本ってすごいなあ。

タンポポを認知できているなら、3歳前後の子供でも「あの花だ!」って興味をもって、読みきかせできるのではと思う。

娘 leafの感想

娘 Leaf
綿毛になるのが好き。とんでいくところも。
母 Lily
綿毛ふーしてとばすの好きだもんね。